日本と大違い!ドボジョが目撃したフランスの鉄道工事(前編)
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日本と大違い!ドボジョが目撃したフランスの鉄道工事(前編)

 私は、ほぼ毎日鉄道の事を考えているドボジョです。コロナ禍で海外旅行が遠い記憶のようになって久しい昨今、過去の旅行アルバムを見返しながら、鉄分を大量摂取したパリの想い出を土木目線で書いてみようと思います。

パリでは駅を”3か月閉鎖して”ホーム柵を設置する 

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★車内にある路線図。1つの駅に上からシールが貼られている

 上の写真は2017年秋のメトロ車内で撮影したもので、シールが貼られている駅は「現在この駅は閉鎖しています」という事を示しています。閉鎖の理由はホーム柵の設置工事です。

 既存の駅にホーム柵を設置する場合は、まずホーム自体を補強・改良しなければなりません。日本の場合はホームの改良を含め、柵を設置するまでの工事を終電~始発列車までの列車が走らない数時間(鉄道用語的には「列車間合」)で少しずつ・少しずつ・・行われます。

 ところがパリでは、まず駅自体を3か月間ほど閉鎖(=使用停止)し、全ての列車がその駅を通過するような手配をしてから、ホームを一気に改良し、そこに新しいホーム柵を設置するようです。実際に私が乗っていた列車はその駅では停車せず、少し徐行しながら通過しました。車内から駅の様子を見ましたが、ホームの先端部が撤去されていました。


工事のための”駅の閉鎖”は日常

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★改札前にあった工事のお知らせ看板。バスへの乗り換え案内も書かれていた。

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★この路線は、ほとんどの駅が使えなくなるようだ・・・

 工事による駅の閉鎖はパリでは日常的な光景のようで、パリで一番大きなターミナル駅であるノース駅でさえ、大規模な信号装置の取り換えのために2日間、駅を完全に閉鎖したそうです。日本の東京駅が2日間止まってしまったら・・・なかなか想像できない状況です。

 私だけでなく、日本の鉄道の工事に従事した事のある方なら誰しも「列車を止めて工事できれば簡単なのに。」と思ったことがあるはずです。日本では、鉄道関連の工事は通常の営業を続けながら進めるのが前提で、ちょっとした設備交換でさえ難易度の高い工事になります。

 それゆえ「技術者のウデの見せ所だ!」と誇りを持って取組んでいるのですが、パリの鉄道会社の方に日本の鉄道工事の話をしたら、「どうしてそんなお金も人手もかかる事をするの!?考えられない!」 と、呆れられました(笑)。

 その方は「パリではバス路線も充実しているから、ちょっとぐらい鉄道が動いてなくても誰も困らない」と話していましたが、その「ちょっとぐらい」の感覚が、日本人と大きく違うんだろうなぁ、、、と思います。

 そんなパリの鉄道工事スタイル、私はさらに衝撃的なものに出会うのでした・・・~後編へ続く


文責:N.F
毎日鉄道のことを考えているドボジョ。
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