見出し画像

生きているだけでも暑い夏を乗り切る現場7つの対策!

土木学会WEB情報誌『from DOBOKU』〜土木への偏った愛

こんにちは。見学家の小島です。
このところ暑いですね。こんな時は早起きして朝の涼しいうちに作業するに限ります。(現在午前4時半)

さて、今年は6月中に梅雨も明けてしまい連日35℃を超える暑さが続きました。いったんは涼しくなりましたが、気象庁によると今年の夏は平年より暑いそうです。

生きているだけで暑いのに、工事現場で働く方々は一体どうやってその暑さを乗り切っているのか。

各現場いろいろ対処法はあると思うのですが、今回は鹿児島の建設会社「南生建設」にご協力いただき、どんな熱中症対策を行っているか伺ってきました。


その1.空調服

モデルは南生建設現場所長の加藤勇一さん

近年、夏の現場で多くの方が着るようになった空調服。
土木や建築の現場では怪我防止のため、外の暑さにかかわらず一年中長袖。ただでさえ暑いのに長袖なんて… そして、その上に着こむ空調服。
見た目はちょっと暑そうですが服にファンが付いているので、服の中は風通しが良く涼しいそうです。このファンを回したままエアコンの効いた部屋に入ると熱気が一気に抜けて快感なのだとか。

最近はホームセンターなどで4000円くらいから売っているので、工事に関係なく誰でも手に取りやすくなってきました。Amazonなんかのネット通販でも売ってますよ!(耐久性の高いプロ用はいい値段します)


その2.塩飴、塩タブレット、ポカリスエット(塩分補充)

夏、外で作業をしているとどうしても汗をかいてしまいます。
汗をかくとそれだけ体内からミネラルが抜けてしまい熱中症のリスクが高まります。そこで、この現場では塩飴や塩タブレット、都昆布、などを配っていました。仕事中や休憩中にかかわらずいつでも舐めて塩分補充をしていいそうです。

この現場では時々粉末のポカリスエットも配っているそうです。
水分とミネラルは体を動かす上でなにより大事ですからね。


その3.熱中症対策自販機

前述のように、この現場では粉末のポカリスエットを配布し、各々飲み物を用意しているのですが、「それだけでは足りない」、「キンキンに冷えた飲み物が欲しい!」という方用に自販機でスポーツドリンクがワンコインで売られていました。

自販機の設置業者に、会社が割引分を負担することでこの値段で販売してもらっているそうです。


その4.ミストシャワーと扇風機

この現場の休憩所には日よけの下にミストシャワーと大型扇風機がたくさん設置されていました。ミストは気化する際に熱を奪っていくので、ミストシャワーがあるのとないのとでは涼しさにかなり違いがでます。


その5.ひんやりルーム(エアコン付き休憩室)

休憩所の横には「ひんやりルーム」がありました。
中はエアコンが効いていて快適です。
働いていて暑さで気分が悪くなった際はすぐにこの部屋に入ります。

この部屋は常時冷えているので休憩時には職人さんたちもみんな涼みにいくのかと思いきや… 体が冷えすぎても体調を崩すので、緊急時や作業がひと段落した時以外はあまり入らないそうです。

暑い日の作業は自己管理がとても重要。職人さんたちはバランスよく体を休ませているようです。


その6.シャワー

ミストシャワーもいいですが、頭を洗ってしまった方がもっとスッキリ!ということで、この現場の手洗い場にはシャワーも取り付けられていました。(シャンプーとコンディショナーも用意されていました)
頭は冷えるし、汗による匂いやべたつきも落とせると好評とのこと。
暑い時に水で頭を洗うと最高に気持ちいいんですよね!


その7.冷たい食べ物

この現場では、時々スイカやアイスも振る舞っているそうです。
スイカは水分やミネラル豊富で直接熱中症対策に役立つだけでなく、みんなで一緒に食べることでコミュニケーションが円滑になり、仕事のモチベーションアップにつながるそうです。暑い日に冷えたスイカやアイスを食べたら誰もが笑顔になっちゃいますよね。

と、夏を乗り切る7つの対策をご紹介してきました。
現場では熱中症になってしまった時のため「対策グッズ(経口補水液やAED)」や、温度や湿度を計る計測器なども置かれており、細々とした対策は数えきれないほどありそうです。

この現場の所長さんは、暑さ対策を逆手に取り職人さんたちのコミュニケーションの場を作っているのもユニークでした。(今回取材した現場は「鹿児島市南部地区特別支援学校(仮称)新設工事」)


番外:かき氷

ユニークといえば…
以前、見学した東京外郭環状道路(外かん)の工事現場では…

かき氷の機械が休憩所に置かれていました。もちろんシロップもあります。
休憩中、いつでもかき氷を作って食べていいそうです。

現場が変われば熱中症対策も変わる。
今後もユニークな熱中症対策を見かけたらfrom DOBOKUでお伝えしますね。
うちではこんなことやってるよ!という情報がありましたら是非コメント欄で教えてください。

それではみなさま、暑い夏をお互い健やかに乗り切りましょう!

文:小島健一 from DOBOKU副偏集長
コロナの第七波が来ていますね。九州から関東に帰ってきて1年半になりますが、コロナのせいでなかなか思うように見学にも行けず困ったものです。反面オンライン見学会なども増えてきたので、近いうちに土木系オンライン見学会やVRを使った見学をまとめてみようかと思います。

みんなにも読んでほしいですか?

オススメした記事はフォロワーのタイムラインに表示されます!
土木学会WEB情報誌『from DOBOKU』〜土木への偏った愛
土木のことをカジュアルに噛み砕いたユニークな形で届けることを目的に、土木工学の専門家やインフラ管理支援ボランティア、土木工学を志す学生たちが文章、写真、イラスト、動画、音声配信などのコンテンツを発信していく『from DOBOKU(フロムドボク)』です。