『石』づくりの橋は本当に丈夫なのか!?
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『石』づくりの橋は本当に丈夫なのか!?

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普段は某地方自治体で土木職として勤務する公務員をしながら、特に熱い人たちと河馬(カバ)が好きな嵯峨山と言います。

上の写真は、新潟市内の信濃川にかかる「萬代橋(ばんだいばし)」で、私が好きな橋の一つ。鉄筋コンクリートの橋で、その表面が御影石により美しく装飾されている。

1929年の橋の完成から90年以上を経ているが、1日に約3万台もある自動車交通量を支え、過去の大地震でも落橋しなかった超頑丈な橋である。

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現存する日本最古の石橋は、長崎市にある「眼鏡橋(めがねばし)」である。その完成年は1634年なので、齢にするともう400歳も間近ということになる。

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洪水で何度か被害を受けて補修はされているものの、とても健康なご老体といったところだ。

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用心深く物事を進めることの例えとして、「石橋を叩いて渡る」ということわざがよく知られている。壊れそうもない丈夫な石橋を叩いて渡るぐらい慎重に!という意味だが、先に紹介した『石』づくりの橋は、そんな簡単には壊れそうもない。

その陰には、橋を架けた当時の技術者や職人の想い、またその想いを引継ぎ現在まで橋を守る技術者や職人の想いがあるのだろう。

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そして、そういった橋たちは、例外なく地域の人たちにも愛されている。

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熊本地震(2016年)で壁石が崩落した石橋の復旧工事


近年は、「石工(いしく)」と呼ばれる石積みの技術を持つ職人たちが減少している。そこには少子高齢化や担い手不足の影響もあるが、橋の架設に限らず、現場では技術進歩によるコンクリート製品(工場製品)への代替えが進み、石積みの工事自体が減少しているのである。

そんな時代だからこそ、私はこの美しくて丈夫な『石』づくりの橋たちを大切にしていきたい。

文責:嵯峨山 航(さがやま めぐる)
土木写真部の部員。土木大好き、特に熱い人たちと河馬(カバ)が好きという『偏人』。本業は某地方自治体に土木職として勤務。
写真:土木写真部 撮影
(萬代橋)嵯峨山 航 (眼鏡橋)岡部 章 (石橋の復旧工事)松永 昭吾
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