『橋の下』から『橋の裏側』を見上げてみると
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『橋の下』から『橋の裏側』を見上げてみると

土木写真部の嵯峨山です。本業は某地方自治体に土木職として勤務する、いったって真面目【自称】な公務員です。

私が所属する土木写真部は、土木構造物の魅力を多くの人に伝えることを目的に活動しています。

その活動の一環として、Facebookに土木構造物の写真を公開しているのですが、その中でも橋の写真は人気コンテンツの一つです。

そんな人気の橋の写真の中で、あることに気がつきました。それは橋の裏側(橋の下)の写真が特に人気なのです。

ということで今回は、かなり偏った視点、渡るだけではわからない橋の裏側にスポットライトを当ててみます。


■上田ローマン橋(長野県上田市)

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主な材料:コンクリート,完成年:1996年(平成8年),橋長:714.5m

コンクリートならではのマッチョな肉体美のような大迫力で、コンクリートについた経年劣化の傷もなんだかカッコいいのが上田ローマン橋(の裏側)です。

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■脇瀬橋(熊本県下益城郡美里町)

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主な材料:鋼とコンクリート,完成年:1971年(昭和46年),橋長:175m

背筋のようにまっすぐ通った直管に、肋骨みたいな鋼材の組み合わせがカッコいいのです。真っ赤に塗られた鋼材のメタリック感もステキです!

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■錦帯橋(山口県岩国市)

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主な材料:木,完成年:1673年(寛文13年/延宝元年),橋長:193.3m

さすが日本三名橋! 伝統技術に裏付けされた、この品格すら感じる美しい橋の構造。木組みの連続アーチが魅力的です。

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錦帯橋はどなたでも下から見上げることができますので、木組の連続性を仰ぎに出かけてみてください。


■さかい橋〔境橋〕(熊本県水俣市,鹿児島県出水市)

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主な材料:石,完成年:1883年(明治16年),橋長:13.5m

石組みの模様がまるでパッキパキに割れた腹筋のように見えなくもない(笑)。石組の橋の裏側の推しは、ゴツっとした表情に尽きます。

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古い石橋は九州・沖縄地方に多くあるので、あなたもお気に入りの石橋を探してみてください。


■妙高大橋(新潟県妙高市)

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主な材料:鋼,完成年:※工事中※(2020年11月撮影),橋長:203m

工事中なので、この時期にしか見ることができない姿であり、工事関係者だけが愛でられるレアな瞬間です。

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もっとそばで見たい…現場に入りたい…と願うも、一般の皆さんは当然入れません。決して危ないところへは行っちゃダメですよ!


土木従事者でも橋好きな人は多いのですが、「橋の下にもぐって橋の裏側を見上げる」が「偏人」への第一歩だと私は思っています。


文責:嵯峨山 航(さがやま めぐる)
土木写真部の部員。土木大好き、特に熱い人たちと河馬(カバ)が好きという『偏人』。本業は某地方自治体に土木職として勤務。
写真:土木写真部 撮影
(上田ローマン橋、錦帯橋、妙高大橋)嵯峨山 航,(脇瀬橋)新留 正人,(さかい橋〔境橋〕)城戸 康秀
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