【偏愛土木写真0012】モノクロ土木写真のススメ
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【偏愛土木写真0012】モノクロ土木写真のススメ

 このコーナーでは、土木写真部の部員が一押しの土木構造物やお気に入りの写真をご紹介します。
 第12回は、これまでの記事とはちょっと趣向を変えまして、「土木構造物をモノクロで撮ってみよう!」というお話です。

 土木写真と言えば、真っ青な空を背景に撮られた橋や、鮮やかな山の緑を背景に放流中のダムの写真などに惹かれる方も多いと思います。これらの風景は言うまでもなくカラー写真でなければ、表現できません。
 私もこうした写真を撮りたいと、ほとんどの写真をカラー写真で撮影してきましたが、ちょうど今から7年ほど前、「土木写真部」を立ち上げたばかりの頃、宮崎県の山間部にあるロックシェッドを訪ねた際に、柱の間から差し込む光がとても印象的で、「モノクロで撮ったみたい!」という衝動に駆られたことがありました。
 その時、撮影した写真が、県道北方高千穂線「下尾村ロックシェッド」(宮崎県日之影町)の写真です。

写真1 下尾村ロックシェッド

 土木写真部の創設以来、Webサイト、Facebookページのカバー写真として、使われ続けているので、見覚えのある方も多いと思います。
 この写真を撮影したことを契機に、私は様々な土木構造物をモノクロでも撮影し始めます。

 こちらは、レインボーブリッジ(正式名称「東京港連絡橋」:東京都)です。見た目にも軽快な印象の吊り橋が、とても重厚感のある写真になりました。

写真2 レインボーブリッジ

 こちらは日本一美しいダムと称される白水溜池堰堤(大分県竹田市)です。水の波紋が印象的な写真になりました。

写真3 白水堰堤

 重力式コンクリートダムの監査廊もモノクロ写真の被写体としてオススメです。
 こちらは、綾南ダム(宮崎県小林市)の監査廊です。今から60年以上前、高度成長期に作られたコンクリートの質感と奥深くまで続いている監査廊の感じが表現できたような気がします。

写真4 綾南ダム監査廊

 こちらは、大淀川第二発電所(宮崎県宮崎市)に通じる水圧鉄管です。長年にわたって風雨に晒されてきた金属の質感が感じられる写真になりました。

写真5 大淀川第二発電所水圧鉄管

 デジタルカメラの普及で、カラー写真とモノクロ写真がボタン1つで簡単に切り替えて撮影出来るようになりました。
 皆さんも普段見慣れた土木構造物をモノクロ写真で撮影してみてはいかがでしょうか。きっと、今までとはちょっと違った印象の土木写真に出会えると思いますよ。

土木写真に興味を持たれた方は是非Facebookも覗いてください!
土木写真部Facebook:https://www.facebook.com/doboku.photo

写真・文:岡部 章 土木写真部長
1992年に宮崎県庁に入庁。瓜田ダム建設工事事務所での勤務を皮切りに、県内各地で土木工事の調査・設計・監督業務に携わる。
土木構造物を世界にただ一つのオーダーメイドの作品と捉え、その魅力をより多くの人に伝えようと、2014年に「土木写真部」を立ち上げる。
 ライフワークは土木広報と景観まちづくり。宮崎県高岡土木事務所工務課長、日本ダム協会認定ダムマイスター
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土木のことをカジュアルに噛み砕いたユニークな形で届けることを目的に、土木工学の専門家やインフラ管理支援ボランティア、土木工学を志す学生たちが文章、写真、イラスト、動画、音声配信などのコンテンツを発信していく『from DOBOKU(フロムドボク)』です。