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これも土木!?〜地元のビーチを緑化する実験がはじまった

近所のビーチを散歩していると、かえって殺風景な印象を与えてしまいそうな囲いと立て看板を見つけました。その立て看板を覗くと『材木座海岸 緑化試験地』と書いてあります。どうやら砂浜を緑化することで"飛砂"の抑制効果が期待でき、緑化により生態系のあるべき姿を復活させるような狙いがあるようです。

こんにちは。副偏集長の外山田です。非土木な人間のためか、土木の範囲がどこまでなのかよくわかっていないのですが、それも土木なんですか?と驚くことがよくあります。今日はビーチの緑化です。

ローカル色が強い材木座ビーチにポツンと緑化実験の囲いがありました

神奈川県鎌倉市の、観光客がよく集まる由比ヶ浜ビーチの東に、どちらかといえば、地元の人しかいないようなビーチがあります。材木座ビーチです。読んで字のごとく、鎌倉時代に材木を扱う商工業者組合「座」ができたことで名付けられた由来があり、木材の販売や製造の独占権をもっている組合だったそうです。ちなみに、当時「座」は七つあり、鎌倉七座(米座、相物座、博労座、炭座、材木座、絹座、千朶積座)と呼ばれていたそうです。

さてさて、突然の変な囲いに戸惑いながら、看板に書かれている「技術協力社 グリーン産業株式会社」をググってみましたところ、次世代に価値ある緑を残す会社のようで、ビーチからおよそ400km離れた新潟県の会社でした。

グリーン産業株式会社 
新潟市中央区神道寺2丁目

南北に縦断!

「はまみどり工法」とは?

グリーン産業株式会社のHPによると、ビーチを緑化するための方法を「はまみどり工法」とド直球なネーミングで紹介してあり、独自で開発した「はまみどりマット」を設置して、いつでもどこでも簡単に設置・施工できるアピールポイントが謳われていました。

グリーン産業株式会社 HPより

砂漠の緑化は昔からよく見聞きしている人は多いと思いますが、近所のビーチを緑化する話は初めてでした。海辺側に住む人の悩みは塩害と砂だとよく聞きます。洗濯物を外に干せない日もあるそうで、エアコンの室外機がやられてしまう話も。毎日海を眺められるライフスタイルなんて憧れますが、それ相応のお悩みがあるものです。

緑化によりそんな砂の舞い上がりを防ぎ、地域の植生にも貢献する取り組みが「はまみどり工法」の最大の特徴のようでした。

ビーチって土木なの!?

この砂の下にマットが敷かれているんですね

2014年には開発されていたグリーン産業株式会社さんですが、立て看板の「設置協力者 神奈川県藤沢土木事務所」の文字に少なからずの驚きを覚えたのも事実です。

そこで調べてみると、海岸の侵食対策は土木の仕事だということがわかりました。他には、砂浜の復元、高潮対策なんかも行っており、ビーチの緑化は土木の範囲だったんですね。そういえば、消波ブロックは土木ですね。

よ〜く近づいて見ると、草が芽吹いていました

豆知識ですが、施設または工作物の設置により海岸を使用する場合や、土地の掘削、盛土、土石の採取等を行う場合も管轄の土木事務所に届出をする必要があり、CM撮影、イベント等で海岸を使用する場合の相談や情報提供も同様のようです。

今回の「ビーチの緑化」に「設置協力者 神奈川県藤沢土木事務所」と書かれてあるのは、当然なんですね。

もし、ビーチで何かされることがあれば、各管轄の土木事務所にお問合せください。ちなみに、材木座海岸の管轄・藤沢土木事務所の許認可関連はこちらです。

地元のビーチで緑化は促進されるのか、散歩の時は必ずウォッチしてみたいと思います。


文責:副偏集長 外山田洋
フリーの編集者 兼 ライター/デザイン制作会社のプロデューサー/ラジオパーソナリティ・MC などと、落ち着きのない仕事感をごちゃっとカバンに詰めて、雨のちハレの精神で生きる人です。趣味はトレイルランニングと農業。土木は門外漢。





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